おたふく風邪は子供がかかる感染症のイメージが強いかと思いますが、実は大人も感染します。そして大人が感染すると重症化しやすいので注意が必要です。
大人のおたふく風邪は、耳の後ろや肩、首の痛みが初期症状として出やすいという特徴があり、重症化したおたふく風邪は合併症を伴い、後遺症を残すこともあります。
大人がおたふく風邪にかかった時の合併症や初期症状、代表的な3つの症状についてそれぞれ見ていきましょう。
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大人のおたふく風邪は重症化しやすい!合併症に注意!
子供のおたふく風邪と比べて、大人のおたふく風邪は重症化しやすいとされています。大人の場合、おたふく風邪の症状自体も強く出て苦痛が大きくなりますが、それよりも怖いのは、重症化したおたふく風邪には合併症が存在するということです。
おたふく風邪による炎症が続くことによって膵炎や無菌性髄膜炎などに発展する恐れもあり、合併症には注意が必要なのです。そして、男性の場合は、精巣炎といって精巣の炎症に発展することがあります。精巣が炎症を起こすと、精子が作れなくなり無精子症となって生殖機能がなくなってしまう恐れがあります。女性の場合は、卵巣炎に発展し、卵子にダメージを与えてしまう可能性があります。
重症化したおたふく風邪は合併症を伴い、後遺症を残すことがあるので、大人のおたふく風邪には注意が必要なのです。
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大人のおたふく風邪!特徴的な初期症状とは?
大人のおたふく風邪は、子供のおたふく風邪の症状と比べて早く症状を発症します。
大人のおたふく風邪の初期症状は、
・微熱
・頭痛
・だるさ
等の子供と同様に風邪と似た症状に加え
・耳の後ろの痛み
・肩や首の痛み
が出やすいと言われています。
後述しますが、おたふく風邪の正式名称は「流行性耳下腺炎」と言い、その名の通り耳下腺が炎症を起こす感染症です。子供の場合は、耳下腺が炎症を起こして耳の後ろや頬のあたりが腫れてくる頃に痛みを伴いますが、大人の場合は先に痛みを発症することが特徴です。
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大人のおたふく風邪!代表的な3つの症状!
それでは、大人のおたふく風邪の代表的な症状についてそれぞれ見ていきましょう。
症状①:耳下腺の腫脹
おたふく風邪は、耳下腺という口の中の唾液を分泌する器官で炎症を起こします。おたふく風邪の耳下腺の炎症で、耳の下や頬のあたりが腫れあがります。子供と同じように腫れますが、大人の場合は、耳下腺の腫脹が1週間に及ぶこともあり症状が長引くという特徴があります。
症状②:耳の下や頬の痛み
耳下腺の炎症により痛みが伴います。初期症状で出た痛みが非常に強くなることが特徴です。大人の場合は、子供より炎症が強く出ることが多いので、痛みも子供より強く出やすいです。口を開けたり、物を飲み込むことも難しくなるでしょう。そういった症状が続くときは病院を受診して医師に相談しましょう。
症状③:高熱
おたふく風邪は、大人も子供も高熱を出します。子供は39度台の発熱ですが、大人は40度を超えることもあります。また、大人の場合は発熱の期間が1週間続くこともあります。
体が発熱するということは、体がウイルスと戦っている証拠です。その発熱が続くということは、ウイルスが長く体内にいることになります。すると、ウイルスが更なる炎症を招き、合併症を発症しやすいというわけです。
まとめ
大人のおたふく風邪は重症化しやすく、膵炎や無菌性髄膜炎、精巣炎、卵巣炎などに発展する可能性があるので注意が必要です。
大人の場合は、耳の後ろや首の痛みが初期症状として出やすいので、重症化を防ぐためにも、初期症状が出ている場合は早急に病院で受診して適切な治療をしましょう。
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