予防接種

毎年やってくるインフルエンザの流行。
発症してしまうと、とてもしんどいですよね。

予防接種でなんとかしたいけど・・・
「ほんとに効果あるの?」
「いつ受けるのがいいの?」
「いくらするの?」etc…

いろいろと疑問がありますよね。

実は、インフルエンザ予防接種に感染を防ぐ効果はなく、しかも、健康保険適用外となっています。
しかし、発症や重症化を防ぐ効果はあるため、11月中に接種を済ませることが推奨されています。

インフルエンザ予防接種の効果、接種する時期、費用について詳しく解説していきます。

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インフルエンザ予防接種に感染を防ぐ効果はない!

驚くかもしれませんが、インフルエンザ予防接種に感染を防ぐ効果はありません。
しかし、インフルエンザの発症や重症化を防ぐ効果は期待できます。

どういうことでしょうか?
順を追って見ていきましょう。

感染を防ぐ効果がないのはなぜ?

疑問

予防接種をしても、口や鼻から空気中のウイルスを吸ってしまうことはあります。
また、ウイルスが付着した手で、口や鼻、目を触れば、粘膜から体内へウイルスは侵入することが出来ます。

つまり、予防接種を行ったとしても、ウイルスに感染するリスクを減らすことは出来ないのです。

「感染するなら意味ないじゃん!」

と思うかもしれませんが、感染したからといって、必ずしも症状が出る訳ではありません。
予防接種を受ける目的は、感染を防ぐことではなく、発症や重症化を防ぐことにあるのです。

「予防接種のおかげで感染しなかった」のではなく、「予防接種のおかげで発症しなかった」という解釈が正しいのです。

潜伏期間や感染経路について
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発症を予防する効果がある

予防接種を行うことで、体の中でインフルエンザウイルスに対する抗体が作られます。
その抗体のおかげで、インフルエンザの発症を予防する効果が得られるのです。

国立療養所三重病院の医師である神谷齊先生の研究によると、高齢者の場合は、インフルエンザ予防接種によって、発症を34~55%阻止したという結果が出ています。厚生労働省より)

また、乳幼児がインフルエンザ予防接種を行うことで、発症を20~50%程度阻止したという効果も報告されています。

このことから、インフルエンザ予防接種には、発症を予防する効果があると言えます。

発症しても重症化を防ぐ

あくまで、“インフルエンザ予防接種によって発症を完全に防げる”ということではありません。

しかし、予防接種により体内に作られた抗体のおかげで、発症したとしても重症化を防ぐ効果があります。

神谷齊先生の研究によると、高齢者がインフルエンザを発症したとしても、予防接種によって82%の死亡を阻止する効果があったという結果が出ています。

乳幼児や高齢者は、抵抗力が弱いため、肺炎、肝障害、脳症など、重篤な症状になるリスクがあります。
重症化を防ぐためにも、インフルエンザ予防接種は重要なのです。

初期症状や重症化について
インフルエンザの初期症状!風邪と見分ける3つのポイント!

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インフルエンザ予防接種の適正時期は11月!

予防接種を受ける目的は、感染を防ぐことではなく、発症や重症化を防ぐことにあります。

それでは、どの時期に予防接種を受けると効果的なのでしょうか?

インフルエンザの流行時期と、ワクチンが効果を発揮するまでの期間を照らし合わせると、適正時期が見えてきます。

インフルエンザの流行時期は12月~3月

年によって流行する時期に多少の違いはありますが、日本では毎年12月~3月にインフルエンザが流行します。
そして、1月~2月に流行がピークになります。

学級閉鎖や学校閉鎖もこの時期が多いですよね。

予防接種の効果は2週間後に発揮する!

12~3月にインフルエンザが流行するため、受験の直前に予防接種を受けようと思っている方もいます。
しかし、それでは遅いです。

なぜなら、インフルエンザ予防接種は、効果を発揮する(抗体ができる)までに2週間はかかるからです。

そのため、11月中には予防接種を終えているようなスケジュールで、実施しましょう。

インフルエンザワクチンの効果は4ヵ月持続する!

「流行が12~3月なのに、11月中に予防接種を受けちゃって大丈夫なの?
2月、3月まで効果は続くの?」

と心配になりますよね。

実は、インフルエンザ予防接種の効果は、抗体ができてから4ヶ月程度は持続するのです。

例えば、11月中旬に予防接種を受けた場合、

12月上旬に効果を発揮
12月~3月まで効果が持続

ということになります。

つまり、インフルエンザ予防接種は11月中(遅くとも12月中旬まで)に受けておくことが理想と言えます。

※インフルエンザ予防接種の副作用については事前に確認しておきましょう。

予防接種の副作用についてはコチラ
5人に1人に起こる?!インフルエンザ予防接種の副作用と注意事項!

インフルエンザ予防接種は毎年必要!子供は2回!

インフルエンザ予防接種は、効果を発揮するまで2週間程度かかるため、流行が始まる12月までに済ませるスケジュールを組むといいでしょう。

そして、子供や慢性的な疾患を持っている場合などは、2回接種することが推奨されており、接種間隔は4週間程度が理想です。

13歳未満は2回、13歳以上は1回

子供

基本的には、13歳未満の子供は2回、13歳以上は1回の接種になります。

大人と比べて子供の免疫力は不安定なので、しっかり抗体をつけるために、13歳未満の子供は2回の接種が必要になります。

1回あたりに摂取するワクチンの量は、生後6カ月から3歳までは0.25mL、3歳以上は大人と同じ0.5mLです。

ただし、13歳以上の人でも、慢性的な疾患を持っている場合などで、医師が2回の摂取が望ましいと判断した場合は、予防接種を2回実施することもあります。

インフルエンザ予防接種を2回受ける場合、接種間隔は4週間程度が良いとされています。

そのため、11月中旬までに1回目を接種し、12月中旬には2回目の接種を済ませるイメージで接種計画を立てるといいでしょう。

インフルエンザ予防接種は毎年必要!

インフルエンザ予防接種は、毎年接種することが推奨されています。

インフルエンザウイルスにはたくさんの種類があり、毎年少しずつ変異しています。

そして、インフルエンザワクチンは、その年に流行すると予想されるウイルスの種類に対して、効果を発揮するように作られています。

ウイルスが変異したことによって、昨年には存在していなかったインフルエンザウイルスが流行する場合もあります。

また、前述の通り、抗体ができてから4ヶ月程度しかワクチンの効果は継続しません。

これらの理由により、インフルエンザ予防接種は、その年に合ったワクチンを毎年接種する必要があるのです。

インフルエンザの検査・治療法について
インフルエンザの検査を受けるタイミングは?時間や費用は?

インフルエンザ予防接種の値段は2500円~3500円

毎年1回または2回、予防接種が必要なインフルエンザワクチン。

毎年必要なうえに、保険適用外となっているため、家族全員分となると、大きな出費になりますよね。

インフルエンザワクチンは保険適用外!

ショック

インフルエンザ予防接種は、病気に対して治療をしているわけではありません。
そのため、健康保険の適用外になり、全額自己負担となります。

ただし、定期接種の対象者にあたる場合は、市町村によって費用を負担してもらえます。

65歳以上の高齢者や、60歳~65歳未満で対象となる疾患がある方は、重症化しやすいため、定期接種の対象者になります。

詳しくは、Q27:予防接種法に基づく定期のインフルエンザ予防接種の対象はどのような人ですか?(厚生労働省)をご覧ください。

値段は病院によって異なる!

保険適用外のため、インフルエンザワクチンの値段は病院によって異なります。
1回につき、2,500円~3,500円程度かかると思っておいた方が良いでしょう。

2回接種が必要な場合は、1回目よりも2回目が安く受けられる病院もあります。
かかりつけの病院に問い合わせてみましょう。

市区町村や健康保険組合の助成制度を活用しよう!

全額自己負担で毎年インフルエンザ予防接種を受けるのは費用がかかりますよね。

市区町村によっては、予防接種に対する助成を行っている所もあるため、問い合わせてみると良いでしょう。

また、健康保険組合によっては、費用を一部負担してくれる所もあります。
例えば、ジェイアールグループ健康保険組合に加入している場合は、2,000円を超える費用を負担してくれる場合があります。

各保険組合のホームページや、電話などで確認してみましょう。
インフルエンザ予防接種費用補助|ジェイアールグループ健康保険組合

まとめ


  • 予防接種を受ける目的は、感染を防ぐためではなく、発症や重症化を防ぐため
  • 適正時期は11月
  • 2回接種する場合の接種間隔は4週間
  • 保険適用外
  • 値段の相場は2,500円~3,500円

インフルエンザワクチンは、接種しておくと安心ではありますが、まずは毎日の感染予防対策が重要です。

手洗いやうがい、マスクの着用や部屋の加湿など、身近に出来る対策をしっかりと行いましょう。

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[参考文献]

病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症|メディックメディア

系統看護学講座 専門分野 2 成人看護学 11 15アレルギー 膠原|医学書院

系統看護学講座 専門基礎分野 疾病のなりたちと回復の促進[3] 薬理学|医学書院

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