熱がある女性

インフルエンザに感染すると、1~3日間の潜伏期間を経て、急激な高熱や全身症状があらわれます。

でも、そのインフルエンザ
「“いつ、どこで”感染したの?」
と、気になりませんか?

主な感染経路としては、飛沫感染接触感染の二つです。
そして、インフルエンザウイルスは24時間で100万倍に増殖します。

インフルエンザの潜伏期間や感染経路、A型、B型、C型それぞれの症状、感染予防について見ていきましょう。

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インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染!

毎年12月~3月に流行するインフルエンザ。

そもそも、インフルエンザウイルスはどうやって人から人へ感染するのでしょうか?

感染拡大を防ぐためにも、感染経路を理解しておくことは重要です。
まずは、インフルエンザの感染経路について見ていきましょう。

飛沫感染

インフルエンザの主な感染経路は飛沫ひまつ感染です。

インフルエンザに感染した人が咳やくしゃみをすると、しぶきと一緒にウイルスが飛ばされます。
1回のくしゃみで約200万個、1回の咳で約10万個のしぶきが飛び散るとされています。(国立感染症研究所より)

この飛び散ったウイルスを他の人が吸い込んでしまうことで、インフルエンザウイルスに感染します。

接触感染

飛沫感染のほかに、接触感染でもインフルエンザウイルスに感染します。

ドアノブや電車のつり革、電気のスイッチなどを介して、人から人へウイルスがうつります。
そして、ウイルスが付着した手で、口や鼻を触る、手を洗わずに食事をするなどで感染します。

空気感染

空気中に漂っているウイルスを吸い込むことで、インフルエンザを発症する可能性もあります。
ただ、飛沫感染と接触感染に比べると、空気感染の例はほとんどありません。

インフルエンザウイルスの潜伏期間は1~3日間!

ウイルス

私たちは、細菌やウイルスに感染した時、すぐに症状を発症するわけではありません。
この感染してから発症するまでの期間を”潜伏期間”と言います。

インフルエンザの場合、ウイルスに感染してから発症するまでの潜伏期間は、1日~3日間程度とされています。

インフルエンザはA型、B型、C型と3つの型がありますが、潜伏期間の長さについては大差ありません。

つまり、私たちはインフルエンザに感染した場合、症状が出ない1日~3日間を経て、38℃以上の発熱、頭痛、咳、鼻水、関節痛などの症状を発症するのです。

インフルエンザの初期症状は?

インフルエンザは、1日~3日間の潜伏期間を経て症状が現れます。

そして、インフルエンザの初期症状には以下のものが挙げられます。

  • 寒気の後の発熱(38℃以上の高熱)
  • 喉の痛み
  • 鼻水
  • 頭痛
  • 結膜の充血
  • 全身倦怠感
  • 関節痛
  • 筋肉の痛み

これらの症状が初期から急激に発症することが特徴です。

風邪との見分け方!

一般的な風邪は、「なんだか鼻水が出てくるし、微熱があるな。」と、徐々に症状が現れ始めます。

これに対し、インフルエンザは
「いきなり38℃以上の高熱が…全身の関節や筋肉も痛い…」
と、急激に全身状態が悪化するのが特徴です。

<一般的な風邪とインフルエンザの違い>

一般的な風邪 インフルエンザ
主な症状 鼻や喉など部分的な症状 全身症状(倦怠感、関節や筋肉の痛み)
症状の進行速度 ゆっくり 急激
発熱 微熱で済む場合もあり 38℃以上の高熱になりやすい
重症化 比較的少ない 重症化しやすい

※B型インフルエンザの場合は、腹痛や下痢などの消化器症状にも注意が必要です。

初期症状や風邪との見分け方について
インフルエンザの初期症状!風邪と見分ける3つのポイント!

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インフルエンザはA型、B型、C型で症状が違う!

インフルエンザは、A型、B型、C型それぞれの潜伏期間に大きな違いはなく、1日~3日間程度です。
しかし、症状にはそれぞれ特徴があり、A型、B型、C型で異なる症状を発症します。

それぞれの特徴的な症状を確認していきましょう。

A型インフルエンザの症状

A型インフルエンザは、38℃を超える高熱に加え、悪寒、関節痛、筋肉痛などの全身症状が特徴です。

インフルエンザを発症後、48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬の服用を開始すれば、発熱期間は1~2日間短くなる他、鼻やのどから排出されるウイルスの量も減少します。

しかし、発症後48時間を超えてから服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。(厚生労働省より)

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インフルエンザの検査を受けるタイミングは?時間や費用は?

B型インフルエンザの症状

B型インフルエンザは、主に消化器系症状が特徴で、腹痛や下痢などの症状が代表的です。

なお、A型よりも熱は低く、長期間続くという特徴もあります。

<A型とB型の違い>

A型インフルエンザ B型インフルエンザ
主な症状 【全身症状】
・高熱
・関節痛
・筋肉痛
【消化器症状】
・下痢
・腹痛
発熱 高い A型より低いが、長期間続く

C型インフルエンザの症状

C型インフルエンザは、A型やB型に比べて症状が軽く、気づきにくいと言われています。
主に上気道でウイルスが増殖するため、軽い鼻風邪程度の症状で終わることが多いです。

C型インフルエンザは、子どもが発症することが多く、6歳未満が9割近くを占めるというデータもあります。(小児感染免疫より)

そのため、子どもが鼻をすすっている場合は、一般的な風邪ではなくC型インフルエンザの可能性もあります。

インフルエンザウイルスは24時間で100万倍に増殖する!

タイムリミット

インフルエンザウイルスは、1~3日間の潜伏期間を経て、A型、B型、C型、それぞれ異なる症状を発症します。

では、インフルエンザウイルスは体内に入り込んでから、どのようなスピードで繁殖していくのでしょうか?

まず、1個のウイルスが体内の粘膜に付着してから体の細胞に入り込むまでは、数分~20分程度といわれています。

そして、1個のウイルスが8時間後には100個に増えます。
さらに、16時間後には1万個、24時間後には100万個まで増殖します。(一般社団法人 大阪市東淀川区医師会より)

たった1個だったウイルスが、1日で100万個にまで増殖するのは驚きですよね。

潜伏期間と解熱後の感染力に要注意!

インフルエンザウイルス潜伏期間のイメージ

インフルエンザウイルスには1日~3日間の潜伏期間がありますが、その潜伏期間中にも体内でウイルスは増殖しています。

発症していなくとも、感染から1日で体内のウイルスが100万倍に増殖することを考えると、他人に感染させてしまうリスクは高いと言えます。
また、発症から3~7日間ほどは体からウイルスを排出しているため、解熱後も感染力はあると言えます。

インフルエンザは、発症から3~4日間発熱していることが多いため、解熱後も3日間程度は感染力がある、ということになります。

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インフルエンザの感染者が感染を広げないために注意すること!

以下の2つの感染経路がメインで、インフルエンザウイルスに感染します。

  1. 咳やくしゃみによる飛沫感染
  2. ドアノブなどのモノを介する接触感染

そして、体内のインフルエンザウイルスは24時間で100万倍に増殖するため、発症前の潜伏期間中から感染力を発揮します。

インフルエンザの感染者が、感染を広げないための注意事項について見ていきましょう。

咳やくしゃみをするときに気を付けること

インフルエンザウイルスは、咳やくしゃみによるしぶきによって感染します。

そのため、以下の3つに気を付けましょう。

  1. 咳やくしゃみが出る時はマスクを着用する
  2. 咳やくしゃみの際は、人のいない方を向き、手で口や鼻を覆う
  3. 咳やくしゃみの際に覆った手は、すぐに洗う

鼻水や痰を出した時も配慮が必要

インフルエンザウイルスは、鼻水や痰にも含まれています。
そのため、鼻水や痰を取り出したティッシュは、すぐにゴミ箱に捨てましょう。

インフルエンザの感染予防策!

インフルエンザウイルスは、発症から3~7日間は感染者の体から排出されています。

しかし、潜伏期間中は無症状であるため、知らず知らずのうちに感染者がウイルスを拡散している可能性があります。

インフルエンザの流行時期である11月~3月は、日常のいたるところにウイルスが潜んでいると思って行動することが大切です。

インフルエンザへの感染予防策を5つ紹介します。

①不織布製マスクを着用する

咳やくしゃみに潜むウイルスを、吸い込まないようにすることが大切です。
不織布ふしょくふ製マスクを着用することで、ある程度は飛沫感染などを防ぐことができます。(厚生労働省より)

※不織布とは、「織っていない布」という意味です。

②外出後は必ず手洗いをする

外出時に手に付着してしまったウイルスは、帰宅時にすぐに洗い流しましょう。
また、アルコール製剤によって消毒する方法も、インフルエンザウイルスの除去に有効です。

③適度な湿度を保つ

温度が低く乾燥している環境は、インフルエンザウイルスが活動しやすくなります。
また、空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。

そのため、湿度が50~60%になるように調整しましょう。
加湿器を使用する場合は、加湿器自体の掃除もこまめに行ってください。

また、部屋の空気の入れ替えも大切です。
1時間に1回は窓を開けて、新鮮な空気を取り入れましょう。

④体の抵抗力を高める生活を送る

充分な睡眠や、栄養バランスのとれた食事を、日頃から心がけましょう。

<バランスのとれた食事の例>(農林水産省より)

朝食 ごはん、カボチャの味噌汁、目玉焼き、ヨーグルト、リンゴ
昼食 ごはん、野菜のいためなます、魚の竜田揚げこふきいも添え、牛乳、ミカン
夕食 ごはん、豚肉の生姜炒めキャベツ添え、レタスときゅうりのサラダ、わかめとかいわれ大根のスープ

⑤人混みを避ける

インフルエンザの流行時期には、人の多い繁華街などは避けることをおすすめします。

特に抵抗力の低い赤ちゃんや高齢者、妊婦、慢性疾患にかかっていたり、疲れが溜まっている時などはインフルエンザを発症しやすくなります。

繁華街、デパート、電車などの人混みは避けましょう。

まとめ

  • インフルエンザウイルスの潜伏期間は1~3日間程度
  • インフルエンザの初期症状は、急激な発熱や全身症状が特徴
  • インフルエンザはA型、B型、C型によって症状が異なる
  • インフルエンザウイルスは、24時間で100万倍に増殖する
  • インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染

インフルエンザウイルスや細菌は、人の目で見ることが出来ないので、日常生活のどの場面で感染してしまったのか実感がありません。

まずは、1人1人が感染予防策を意識することが大切です。
大切な家族が感染してしまうことを防ぐためにも、家に帰ったら手洗いうがいをしっかりをしましょう。

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[参考文献]

病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症|メディックメディア

系統看護学講座 専門分野 2 成人看護学 11 15アレルギー 膠原|医学書院