便が緩くて水のように流れる下痢。下痢は腹痛を伴う場合が多いので苦痛ですよね。
油物を食べ過ぎたり、水分を取り過ぎたり、お腹を冷やしたり、下痢には様々な原因があります。
いつもの下痢、それは本当にただの下痢でしょうか?日常生活でよくある下痢ですが、病気が隠れている可能性もあります。

そう考えると下痢一つでも不安になります…

そこで今回は、下痢に隠された病気に気付くための3つのチェック項目について解説します。
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下痢に隠された病気!3つのチェック項目とは!?
下痢になったとき、あなたの体に病気が隠されているかもしれません。便は、体の病気を知るサインにもなるのです。
そんな病気を見逃さないために、3つのチェック項目をそれぞれ見ていきましょう。
チェック項目①:急性か慢性か
下痢の経過には、急性の下痢と慢性の下痢があり、慢性の下痢には注意が必要です。それぞれの違いについて見ていきましょう。
急性の下痢
急性の下痢は、下痢を発症してから数日で症状が治まることが多いです。
細菌やウイルス、寄生虫の感染によって引き起こされます。また一方で、暴飲暴食やお酒の飲み過ぎ、食物アレルギーなどで引き起こされることが多いです。
また、下痢とともに発熱や腹痛を伴うことが多いというのも特徴です。
代表的な病気
ノロウイルス感染、食中毒、急性胃腸炎などがあります。
慢性の下痢
慢性の下痢は、日常的に下痢の症状を示し、長い期間下痢の症状が続くことがあります。
ウイルスや細菌による感染性の場合もありますが、そのほとんどは非感染性のものが多いです。
代表的な病気
潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性大腸炎などがあります。
潰瘍性大腸炎とクローン病はどちらも難病と言われており、治療薬はありません。
下痢の他に、血便・腹痛・発熱・貧血を伴うことがあります。この二つは病気の症状が似ており、非特異性炎症性腸疾患とも呼ばれて、主に若い人に発症することが多いと言われています。
それに対して、過敏性大腸炎は難病ではなく、ストレスなどの環境下で精神的に不安な状況が続くと起こることが多いとされています。
日本人の3人に1人が過敏性大腸炎を患っているとされています。
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チェック項目②:血便の有無
下痢が続いていると、血便が出ることがあります。血便の特徴ごとに、考えられる病気について見ていきましょう。
〇赤い新鮮な血便
⇒虚血性大腸炎
〇トマトジュースのような下痢
⇒出血性大腸炎
〇下痢に血液が混じっているような便
⇒痔・痔ろう
〇黒色便(タール便)
⇒大腸がん、大腸憩室出血
下痢で血液のような便がある場合はすぐに病院を受診した方が良いでしょう。
チェック項目③:便の色
排泄した便の色も重要なチェック項目になります。便の色ごとに、考えられる病気について見ていきましょう。
〇白色、白色に近い便
⇒A型急性腸炎
〇黄色や褐色の便
⇒ジアルジア症
〇米とぎ状の便
⇒コレラ・ロタウイルス下痢症
通常の茶色のような色でない場合も様々な病気が隠れている可能性があります。
まとめ
一言に下痢と言っても、便の性状で様々な病気が隠れていますね。
今回ご紹介した3つのチェック項目において考えられる病気のほとんどは、病院で抗生剤の治療やきちんとした診断を必要とするものが多いので、チェック項目に当てはまる場合は病院を受診しましょう。
早期の対応が症状を早く和らげることにつながります。上記のチェック項目を参考にしてください。
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