咳

痰が絡む咳が止まらない…とてもつらい症状ですよね。出しても出しても痰が出てくると何か病気にかかってしまったのではないか?と不安にもなります。

痰が絡む咳が続く場合は、細菌性の肺炎にかかっていたり、慢性閉塞性肺疾患という肺の細胞が壊れてしまっている状態である可能性があります。

痰が絡む咳の主な5つの原因や治療法、楽に痰を外へ出す方法を解説します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

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なぜ痰が絡むの?痰の役割って?

咳に加えて痰が出ている状態というのは不快な症状ですよね。そもそも、なぜ痰が出るのでしょうか?

痰は気道や肺で作られますが、細菌やウイルス、ハウスダストやホコリなどが気道や肺に入り込んでしまった場合に、痰で絡め取って外に出す役割があるのです。

そのため、痰が出ている時は体を守る機能が働いているということであり、積極的に痰を外へ出す必要があります。

痰が絡む咳が続く!5つの原因と治療法!

痰は異物を体から出すために作られるのですが、痰が絡む咳が続いている場合にはどのような原因が考えられるのでしょうか。主な原因やそれぞれの症状と治療法について見ていきましょう。

痰が絡む咳①:副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎は、鼻の左右にある副鼻腔という空洞に炎症が起きている状態です。細菌やウイルスが入り込み感染することで発症しますが、ハウスダストや花粉、喘息によって長引いてしまう場合もあります。

副鼻腔炎の症状はこちらです。
●咳
●痰
●鼻水
●鼻づまり
●鼻の痛み
●鼻水が喉に流れる
●頭痛や顔面痛
●頬の圧迫感
●一般的な風邪に比べ症状が長引く

代表的な症状は鼻水です。最初はサラサラと水っぽいものが出ますが、炎症が進むにつれ黄色くネバネバした鼻水が出るようになります。そして、鼻水は鼻から出るだけでなく、後鼻漏といって喉の方に流れてしまいます。これが原因で咳や痰の絡みに繋がってしまうのです。

【治療法】
細菌に感染している場合は、抗生剤の使用が大変有効になります。抗生剤は内服薬の他、ネブライザー(吸入器)を使用して薬剤を蒸気にして吸う方法もあります。

また、膿を吸うことで鼻の中を洗浄する場合があります。咳や痰に加えて鼻水が止まらなかったり、鼻の痛みがあるようであれば副鼻腔炎を疑い、まずは耳鼻科に受診しましょう。

痰が絡む咳②:細菌性肺炎

細菌性の肺炎は、肺の中で細菌が繁殖して炎症が起きている状態です。肺炎は、体力が落ちている高齢者の方が発症すると大変危険な状態になる場合があります。日本の死因は1位がん、2位心疾患、ついで3位が肺炎になっています。それほど重症化すると危険な病気であることがうかがえます。

細菌性肺炎の症状はこちらです。
●強い咳
●痰(膿のようなネバネバしたもの)
●胸痛
●呼吸困難
●高熱
●全身がだるい
●食欲がない

細菌性肺炎は全身に症状がありますが、風邪と混合しやすい点があります。風邪薬を飲みながら日常生活を送っているとだんだんと具合が悪化し、病院に行くと実は肺炎を発症していたなんてこともあります。

【治療法】
悪化すると入院が必要になる場合も多々あるため、膿のようにネバネバと黄色い痰が出ている場合はすぐに病院を受診しましょう。そして抗生剤を処方されたら、必ず最後まで飲み切りましょう。水分と栄養をとり、安静にしていることも重要です。呼吸状態が悪化した場合は酸素吸入をしたり、痰の吸入をする場合もあります。

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痰が絡む咳③:肺結核症

感染性の高い結核菌に感染することで発症します。初めて感染した場合と、もともと感染しており症状はなくなっていたが再び体の中で結核菌が増殖してしまう場合の2パターンあります。現在はBCGという結核に対するワクチンを生後1歳までにうつことが決められているため、多いのは後者になります。

肺結核症の症状はこちらです。
●長引く咳
●痰(血が混じることがある)
●発熱

【治療法】
結核菌は感染性が強いため、隔離の出来る病院で抗結核薬の治療が必要になります。2~3ヶ月は感染力が強いため入院が必要となり、その後は外来で通院をしながら薬を飲むことになります。治療が終わるまで半年程度かかるといわれています。

まずは病院を受診し、以前に結核にかかったことがある場合はその旨を必ず医師に伝えましょう。

痰が絡む咳④:慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、たばこを長年吸っている方に多く、日本の死因第9位と高い割合の疾患になります。たばこの煙などの有害物質を長期にわたり吸い込むことで、肺の中で炎症が起き続けてしまうことになります。

肺の中で炎症が起き続けると、肺の細胞が壊され硬くなってしまいます。すると呼吸運動が出来なくなり、24時間酸素吸入をしなければ生活できなくなることもあります。そして、慢性閉塞性肺疾患の恐ろしいところは、壊された肺の細胞はもとには戻らないという点です。

慢性閉塞性肺疾患の症状はこちらです。
●咳
●痰
●動いたときに呼吸が苦しくなる

長年たばこを吸っている方や副流煙にさらされている方で、上記の症状に加え“口をすぼめると息が吐きやすくなる”という場合は慢性閉塞性肺疾患である可能性が高いです。壊された肺は二度ともとに戻らないため、状態が悪化する前に対応する必要があります。まずは定期的な健康診断を受けましょう。

【治療法】
気管支拡張薬や喀痰調整薬、吸入ステロイドなどの薬を使用します。また、十分に酸素を取り込むことができなくなった場合は、自宅で酸素を吸い続ける必要があります。外出の際は重い酸素ボンベを運びながら吸わなくてはいけなくなります。

まだ症状が出ていない場合でも、自分や家族のために禁煙をしましょう。

⑤気管支拡張症

気管支拡張症は、何らかの原因によって末梢の気道が感染や炎症を繰り返すことで永久的に拡張してしまう病気です。原因は多岐にわたり、先天性のものから扁桃炎、肺炎、百日咳、細菌感染、関節リウマチなどの後天的なものまで幅広くあります。

気管支拡張症の主な症状はこちらです。
●長引く咳
●大量の痰(膿っぽいものから血が混じるものまであります)
●繰り返す発熱

【治療法】
抗菌薬や止血薬、呼吸リハビリテーションなどがあります。痰に血が混じるようなことがあればすぐに病院を受診してください。

痰が絡まない咳が続く方はコチラ
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痰が絡む咳が続く!対処法は?

痰が絡む咳がある原因として5つ紹介しましたが、いずれの疾患もまずは病院で診断してもらい治療をする必要があります。ただの風邪だと思い込まずに、まずは内科、耳鼻科、呼吸器内科などを受診しましょう。

もし痰に血が混じっていたり、緑色や濃い黄色などの特徴があれば医師へ必ず伝えてください。また、自己判断で咳止めの薬を飲むことは避けましょう。咳を止めてしまうことで痰が上手く外に出せなくなる可能性もあります。医師の治療方針に従いましょう。

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痰が絡むあなたへ!楽に痰を取り除く方法!

痰を取り除くために、あえて咳をすることも1つの方法ですが、咳は体力を使うので疲れてしまいます。また、喉への刺激も強いので声が枯れてしまったりします。でも痰は出したい!という時におすすめの方法を紹介します。

咳をせずに痰をとる“ハフィング”という方法があります。以下の手順で行います。

STEP①
椅子に座り、やや前かがみになる(仰向けに寝てもOK)

STEP②
お腹に軽く手をそえる

STEP③
息を吸う

STEP④
息を吐くときは口をあけ、「ハッ」と声を出さずに一気に息を吐く

③~④を繰り返すことで、咳をすることなく痰を出すことができます。

また、痰がネバネバして出しにくい場合はのどを加湿することで出しやすくなります。水分を飲んだり、マスクをつけたり、お風呂に入って浴室の湿気を利用すると良いでしょう。

まとめ

痰が絡む咳が続く場合、副鼻腔炎や慢性閉塞性肺疾患、また肺結核症などが原因としてあげられます。いずれの場合もまずは病院で受診して治療をしましょう。

痰が出ていたり咳が出ていること自体がとてもしんどいですが、痰をなくしたり咳を止めたりする対症療法では改善しません。まずは元となる原因を解明することが最優先です。

もし家族や周りの友達で痰が絡む咳が続いている方がいれば、病院の受診をすすめてあげてくださいね。

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