皆さん痔ろうはご存知でしょうか?よく「あな痔」と言われているのが痔ろうです。
肛門の内外を繋ぐトンネルを形成し、痔ろうへと発展し、体外へ膿を排出します。痔ろうは自力で治すことはできないため、発熱や肛門周辺の腫れ、膿などの症状が出ている場合は早急に病院で受診しましょう。
痔ろうの初期症状や5つの症状について解説するので、参考にしてみてください。
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痔ろうってどんな痔?
肛門と腸のつなぎ目に歯状線という部位があります。この歯状線には、小さなポケットのような袋が多数あり、この小さなポケットに便が入り込むことで感染が起きることがあります。もちろん簡単に感染が起こることはなく、免疫力が弱っていたり元々の体質などの原因がありますが、ほとんどの方は感染が起こらずに一生を終えます。
歯状線のポケットで感染を起こすと、肛門周囲膿瘍という状態になり、膿を形成します。この肛門周囲膿瘍が進行して肛門の内外をつなぐトンネルをつくり、痔ろうへと発展します。
痔ろうの初期症状とは?
前述の通り、痔ろうに発展する前段階に肛門周囲膿瘍となります。この段階に初期症状が出ますが、肛門周囲の異変が出ることは少ないと言われています。
初期症状としては
・微熱
・排便時の違和感
ぐらいで、痔ろうに発展するまではあまり症状が出ません。
体の抵抗力が弱っている時に、歯状線にもぐりこんだ便がポケットで感染を起こすので、風邪をひいたりその他の病気にかかって免疫力が低下している時に起こしやすいのです。なので、初期症状は他の病気と勘違いしてしまうことも多いです。
痔ろうの5つの症状とは?
それでは、痔ろうの主な症状についてそれぞれ見ていきましょう。
症状①:発熱
痔ろうは、炎症反応として発熱を伴います。体内で感染を起こしている状態なので38~39℃の高熱が出ることが多いです。
症状②:膿の排出
痔ろうでは、膿の排出があります。便に混ざって排出されることもあれば、肛門周囲の皮膚から排出されることもあります。歯状線に形成された膿が、皮下にトンネルを作り、肛門周囲の表皮まで到達すると体外に膿を排出します。
症状③:肛門周囲のしこりや腫脹
膿が形成するトンネルによって、肛門周囲の皮膚にしこりを作ったり、肛門が腫れたりします。痛みがある場合もあれば、痛みがない場合もあるので、排便時にはチェックするようにしましょう。
症状④:強い痛み
肛門周囲膿瘍から痔ろうになると、非常に強い痛みを伴う場合が多いです。排便時に激しく痛んだり、座るだけで激痛がある人もいます。強い痛みを自覚したらすぐに病院へ行きましょう。
症状⑤:出血
痔ろうでは、排便後にお尻を拭いたときや便自体に出血が混じっていることがあります。赤く新鮮な血液の色をしているので、すぐに気づくかと思います。洋式のトイレであれば水が少し赤く染まるので気づくかと思います。出血は、他の切れ痔やいぼ痔でも見られることがあるので、出血に気付いたら病院を受診しましょう。
痔ろうの治療方法とは!
痔ろうの治療方法は一つだけです。唯一の治療法は手術のみです。飲み薬や坐薬などで痔ろうは治りません。
痔ろうの症状を疑ったら、すぐに病院を受診しましょう。痔ろうは放置するとたくさんの膿のトンネルを作り、数回の手術に及ぶこともあります。
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まとめ
痔ろうの初期症状では、痔ろうに気付きにくいです。発熱、膿、肛門周辺のしこりや腫脹、強い痛み、出血などの痔ろうの症状を確認したら、すぐに病院を受診しましょう。痔ろうの治療は手術のみです。早めの対策が早期の根治につながります。
いぼ痔や切れ痔の場合は、血流の悪さや便の硬さが原因で起こることも多いため、生活習慣の改善などで自力で治すチャンスがあります。
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